top of page

みんなで見よう!イリジウムフレア【観測方法】世界一明るい人工衛星w

そもそも、

「イリジウムフレアって何だよw」という人のために、まずはイリジウムフレアとは何かを簡単にパパっと説明します。

アメリカのとある会社で、ロバート・ガルビンさんは、ある日、素晴らしいことを考えました。
「そうだ!!いいこと考えたぞ!!人工衛星をたくさん打ち上げて、衛星電話のサービスを作ろう!!」
衛星電話のサービスのために、たくさんの人工衛星「イリジウム」が次々と宇宙に送り込まれました。その数、なんと66機。ところが、またある日、だいだいだい事件が起きました。イリジウム衛星の一つがロシアの軍事通信の人工衛星「コスモス2251号」と ごっつんこし、ブッ壊れてしまったため今では65機に減っています。イリジウム衛星は、実は肉眼で見れます。空に明るい光が出たように見えるのです。その現象が「イリジウムフレア」です。

では、イリジウム衛星は、なぜ肉眼で見えるのでしょう。原理は簡単です。イリジウム衛星には、大きなアンテナが付いており、このアンテナが太陽光をよく反射するのです(ソーラーパネルが太陽光を反射するというのは誤解です。)しかも、ただ単に反射しやすいだけでなく、反射された太陽光は極めて狭い範囲の地上を集中的に照らし、そこにいる人からは、空に非常に明るい光が突然現れたように見えます。その明るさは最大でシリウスの約164倍になることもあります。とりあえず、どうでもええ話は置いといて。

本題に入ります。イリジウムフレアを見るには、何をどうして、それから どうやったらいいのか?ということを、全て教えます。なるべく分かりやすくなるように、そして専門用語をなるべく使わずに説明します、たぶん。

 

■緯度と経度を調べる(1/3)
まずは、自分が住んでいる所の「緯度」と「経度」を調べます。それでは、新しいタブを開いて、さっそくやっちゃいましょう。最初に、グーグルなどの検索エンジンで、「ジオコーディング」と入力して検索します。すると、一番最初あたりに、「Geocoding - 住所から緯度経度を検索」というのが表示されると思います。それをクリックしちゃってください。簡単ですね。

 

 

■緯度と経度を調べる(2/3)

図のような場所に、あなたの住所を入力してください。東京駅の近くに住む人なら、
「東京駅」と入力すればOKです。入力したら「検索」をクリックしてください。イリジウムフレアの予報を見るために、緯度と経度の数字は極めて正確に分かっていないといけません。必ず、地図をみて あなたが住んでいる場所と一致しているか確認してください。
誤差は、最低でも1km以内にしてください。

 

 

 

 

 

 

 

■緯度と経度を調べる(3/3)
地図の上に、緯度経度が表示されるはずです。
かっこの中の数を、必ずどこかにメモしておいてください。
この数字は、後ほど使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■予報サイトにアクセスする

さぁさぁ、ここからがお楽しみ。イリジウムフレアが いつ、どの方角に見えるのかを教えてくれる、イリジウムフレア予報サイトへアクセスします。そのサイトのURLは、ここに表示されている通りです。右の図で

緯度」、「経度」と表示されているところには、さっきメモした数字をブチ込んでください。例をあげるなら、東京駅の場合は、緯度35.681382経度139.766084 なので、
http://www.heavens-above.com/IridiumFlares.aspx?Lat=35.681382&Lng=139.766084&Loc=JAPAN&TZ=JapST&Dur=7
となります。・・・って

URL入力するの、くそメンドい」

と思う人が多いでしょうから、

右の青い文字列

コピーして貼り付け、
緯度」と「経度」の部分を数字に置き換えてください。

そのあと[Enter]キーで決定してください。すると、イリジウムフレア予報サイトにアクセスできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

■チェックする

 

イリジウムフレア予報サイトにアクセスできましたか?アクセスしたら、この、チェックする所にチェックしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつ見えるか

イリジウムフレアの予報が表示されました。と言っても、英語ですね。読めない人も多いかと思いますので、この表の読み方を説明します。
まず、いつ見られるかが分からないと、話になりませんね。いつ見られるか知りたいときは、表の一番左を見ます。もちろん、地域によって右の図とは全く違う数字になりますが、基本的には明け方の直前か日暮れの直後の時間帯に集中します。
たとえば、「Mar 12, 04:42:18」と書かれている場合、これはどういうことかというと、左の「Mar」というのは、「3月」という意味です。月が数字ではなくアルファベットで表示されるのには深いワケがありますが、1月から12月までの月をアルファベットで表したものを12個全て 暗記するのは困難なので、アルファベットの部分は、「今月」という意味だと思えば良いでしょう。
Mar」の右の数字は、左から順に、何日、何時、何分、何秒という意味です。
よって、例えばMar 12, 04:42:18とは、今月、12日、4時、42分、18秒です。

起きるのが つらい時刻です。
ちなみに このサイトでは、今後一週間のイリジウムフレアの予報が表示されます。一週間より後の予報は表示されません。そして、ひとつ注意すべきことがあります。

観測の初心者の方は、簡単にイリジウムフレアを見つけるために、最初は、空が十分に暗い時間帯を選んでください。空が明るいときは、なかなかイリジウムフレアを見つけられなかったりします。

 

どれくらい明るく見えるか

次は、表の左から2番目の列を見てみましょう。この列には、イリジウムフレアがどれくらいの明るさで見えるかが表示されています。ここで注意すべきことは、数字が小さいほど明るく見えるということです。
しかも、数字は全てマイナスになっているので、やっかいです。
-1-2-3などは暗く、-6とか-7になるとずいぶん明るく見えます。
数字が1違うと、明るさは2.5倍違います。観測初心者の方は、簡単にイリジウムフレアを見つけるために、-3よりも小さい数のときのイリジウムフレアをねらって
見てみましょう。

 

 

どれくらいの高さに見えるか

表の左から3番目の列に注目しちゃってください。角度が書かれてあります。これは、イリジウムフレアが光る場所、見ている観測者の場所、地平線の3か所を結んだ線の角度を表しています。つまり、どういうことなのかというと、イリジウムフレアは、空のどれくらいの高さに見えるか?というのを示しているってわけです。0度が一番低く、90度が空の真上です。実際には、山や建物があるので、0度付近の高さは見れませんね。観測の初心者の方は、山や建物に隠されない、十分な高さのときをねらって見てみましょう。

 

 

 

どの方角に見えるか

次は重要な情報です。表の左から4番目の列を見てみましょう。ここでは、イリジウムフレアが見られる方位が示されています。

かっこの中を見てみましょう。何やらアルファベットが書かれてありますね。これは日本語で言うなら、北、東、西、南という意味です。Nは北、Eは東、Wは西、Sは南を表しています。複数のアルファベットになっている場合、例えば、SSWなら「南南西」という意味です。SEなら、「南東」です。
かっこの左にある数字は何なのかというと、まぁ、これは別に知らなくてもいいですが、
天文に詳しい人なら常識的に知っているものですね。観測初心者の方は、この数字の意味が分からなくても別に問題ないです。

 

 

 

■空はどれくらいの明るさか

表の一番右の列を見てください。

ブッちゃけ、どうでもいい情報ですが、一応説明しておきます。月のマークが見えますね。地域によっては珍しいですが太陽のマークがあることも あります。これは、イリジウムフレアが見られる時刻のとき、昼なのか?それとも夜なのか?というのを表しています。左の数字は、太陽高度と言って、まぁ、ここでは、数字が大きいほど空が明るいと思えば良いでしょう。数がマイナスのときは夜、プラスのときは昼です。

 

今説明したのは、表の一部です。どうでもいい情報の所はカットしました。

 

 

 

 

■天気予報を見る

さぁ次は、天気予報です。空が晴れていないとイリジウムフレアは見られませんので、天気を確認しておきましょう。
天気予報が公開されているページにつながるボタンを設置しておきましたので、そこからアクセスしちゃってください。観測の数時間前に、「約24時間以内の予報」を確認することをおすすめします。

 

アクセスするには

右下の青いボタン

リックしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■その他の準備(1/3)

みなさん、一週間以内に見られそうなイリジウムフレアはありましたか?観測のときまでに、かーなーらーずー準備するべきものがあります。


まず、自宅周辺の方位を確認しておく必要があります。方位磁石などを使って、あらかじめ あっちが北で、こっちが南で・・・というのを確認しておいてください。

「方位磁石なんて持ってるワケねぇし、方位なんて知ってるワケねぇしw」

という人でも、太陽の動きから方位が分かることがあります。日本では、

 

だいたい昼の12時ごろの太陽の位置が、

ちょうど南です。


春、秋は、太陽がのぼる方角が東で、

太陽が沈む方角が西です。


夏は、太陽が北東の空からのぼって、

北西の空に沈みます。


冬は、太陽が南東の空からのぼって、

南西の空に沈みます。


まぁ、方位なら、そこらへんの人に聞いても分かったりするので大丈夫です。


次は、時計。時計は非常に重要です。それも、1秒も狂いのない、極めて正確な時計が必要です。その時計の例として、電波時計や、ケータイの時計があります。これらは、時刻の情報を電波として発信する送信局からの電波を受信し、自動的に時刻合わせをするので、いつも1秒のくるいもなく正確です。一応、現在の正確な時刻を公開しているページに つながるボタンを設置しておきましたので、そこからアクセスして確認してみるのも良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリジウムフレアの観測の仕方を 分かりやすく説明しちゃいます。
観測と言うと、何をどうすればよいのかサッパリ分からないけど
とりあえず「大規模望遠鏡andなんとかかんとかしすてむ」みたいなものが必要なんじゃないのか?
と思う人が多いかもしれません。
観測という単語を聞くだけで、脳みそが破裂しそうになる人もいるかもしれませんが、
意外にも、道具とか機材を全く使わずに、肉眼で見れちゃったりします。

■その他の準備(2/3)

次に、絶対的に必要じゃないけど、あったら便利かもしれないものを教えます。

(主の経験に基づきますw)
まず、カメラです。空が真っ暗のときは、マニュアル露出撮影のモードにして、30秒間カメラのシャッターを開けてイリジウムフレアを撮影してみましょう。イリジウムフレアの予想時刻の15秒前に撮影を開始するのがベストです。うまくいくと、右の図のように空に一本の筋がはいったような写真になります。
次に、懐中電灯です。イリジウムフレアが見られる時刻はたいてい、空が真っ暗なときですので、懐中電灯はとても便利です。いざ観測だ!というときに懐中電灯が無かったら、カメラの準備・操作をするのも暗くて難しいですし、電波時計で時刻を確認する場合も、時刻の表示が見えにくかったりします。

 

■その他の準備(3/3)

最後に、意外と不要な物を書いておきます。
望遠鏡や双眼鏡は、ぜえええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇったいに不要です。イリジウムフレアは数秒間しか光らないので
視界がとても狭い、望遠鏡双眼鏡を使って探していると、
絶対ニ見逃シマス。
そんな物使わなくても、肉眼で十分明るく見えるので、ご安心くださいな。

 

 

 

 

 

■観測

準備が整ったら、いよいよ観測です。イリジウムフレアを、友達や家族と一緒に見たり、
恋人と二人きりで見たりしては いかがでしょうか?感動できますよ。
主は今までに 何度もイリジウムフレアを見てきましたが、最初の1回のときと同じくらい感動することができます。

みなさんも、忙しい時間帯かもしれませんが、奇跡的に時間があいたときにでも、
イリジウムフレアを見てみてはどうでしょうか?ほんの数秒間の光が、何らかの力やら希望を与えてくれる、なんてことがあるかもしれません。

てなワケで、主は もうホームページを作るのに疲れてしまいましたので、この辺で終わりたいかと思います。

みなさん、この世界をイリジウム教徒で埋め尽くしましょう。
 

動画版も投稿しているから、

ゆっくり見ていってね!!!

© 2023 by PETER PARKER. Proudly created with Wix.com

bottom of page